パヒューマニアになった理由中学二年の冬にね、盲腸の手術で入院したワケ。で、母の友人の看護婦長さんがね 「お湯に一滴落として、体をお清拭するといいのよ」 って、オードトワレのボトルをくださったんです! 当時ローティーンエイジの鳳珠にとって、「生まれて初めていっちょまいの女性として扱われた?!」みたいな衝撃。 いやはや、もの凄くうれしかったんですねー。 確かそれは、小林コーセーのものだったような…。空になっても空き瓶棄てられなかったもんね。 そして色づく思春期にはいりますと、カネボウのお手軽シャワーコロンなどに手を染めるわけデス。香りは定番「レモンシトラス」。 男の子たちは「タクティクス」なんかつけてた頃ですよ。おかげで今でも「タクティクス」なんか嗅いだら、フラッとくるかも。 ビレッジの「グリーンアップル」、資生堂のフローラルブーケコロンなども、甘酸っぱく胸を疼かせてくれます。 海外雄飛を志し、アルバイターとなってから、初めて自分で稼いだオゼゼで購入したものが、薔薇の香漂うジバンシイの「オーデジバンシイ」でした。 資生堂の「メモワール」なんかにも、浮気しながら。 そしてハイティーンになった頃から、シャネルの名香「クリスタル」に溺れるわけです。 二十代なかばになるまで、「クリスタル」一筋に操をたてるという純情可憐ぶり。 当時のBFに抱きしめられて、「ああ、キミの匂いがする…」とまで言わしめたほど、肌になじんだ定番中の定番でした。 それまでに、普通の「ツーリスト」としてハワイを訪ずれていた私ですが、完全移住を決意したのも 「コスメ&フレグランスが、日本と比較して安価で手に入る!」ってのもあったかもしれない。 そして「香りの巡礼」は始まったのでした。 ですから、あの盲腸で入院したときのコロンのプレゼントは、私の人生を決定づけた「魔法の液体」だったのですね。 それ以来「気つけ薬」といいますか、香水つけてないと「すっぴん」で外出するようなもんで、落着かない女になってしまいやした。 ここハワイは、花の香りが甘くって、風も穏やかに暖かくて「ふわあー…」って芳しくワタクシの鼻梁をくすぐってくれるわけですので、棲んでるだけでもう、それはナチュラルアロマテラピーかもしれない。 ワイキキビーチの、サンオイル「コパトーン」も「ハワイの匂い」っていう人多いけれど、ちょっと奥まったところにある「遊歩道」なんかの、「熟しきった果実が木から堕ちて、傷んでいく熱帯ジャングルな匂い」こそ、ハワイのアロマだわあー…なんて思っちゃうんですよ私は。 たわわに実ったマンゴーの樹々が、甘い芳香を発しています…。 マンゴーって漆科なんだってね? 甘いカホリはありがたいのだけれど、マンゴーの花の花粉症はね、杉花粉より酷いのよっ! だから南国生活に欠かせない必需品は、「アイウオッシュと目薬」なのであった。 あうううっ!目が痒いっ!なんじゃこれ責任者でてこい!っつっても、誰も出てきまへん。なんとかならんかこれは? |